「中学・高校で何年も英語を勉強したのに、いざ話そうとすると自信がない…」
そんな声をよく耳にします。日本の教育システムでは、多くの時間を英語に費やしているのに、実際に使える人は少ないのが現状です。なぜでしょうか?
理由の一つは、「英語は勉強するもの」という思い込みにあります。しかし実際には、英語は音楽やスポーツと同じ「パフォーマンス科目」。つまり、知識として覚えるだけではなく、体を使って繰り返し練習することで力がつくのです。
勉強と練習のちがい

勉強(study)は、単語を暗記したり、テストで点を取ったりすることに重点が置かれます。見た目は「真面目」に見えますが、それだけでは実際に使える力は身につきません。
一方、練習(practice)は「使う」ことに重点があります。ピアノを弾くには楽譜を読むだけでなく、毎日鍵盤に触れて間違えながらも練習する必要があります。サッカーも同じです。ルールを覚えるだけでは上達せず、実際にボールを蹴って走り回ることで技術が身につきます。
英語もまったく同じです。座学で学ぶだけではなく、声に出して話し、相手の言葉を聞き、失敗しても繰り返し挑戦することで自然に「英語を使う力」が育ちます。
なぜ練習が効果的なのか
- 自動化(オートマチック):繰り返し使うことで、体や脳が反射的に反応できるようになる。
- 自信が育つ:小さな成功体験を積み重ねることで、子どもは「できる!」という気持ちを持つ。
- 間違いから学ぶ:失敗は失敗ではなく、成長のチャンス。脳は間違いを修正する過程で大きく成長する。
- やる気が続く:練習を重ねるほど、「もっとできるようになりたい」という意欲が高まる。
このように、練習は子どもの脳と心の両方を成長させます。実際、神経科学の研究でも「よく使う神経回路は強化され、使わない回路は弱まる」という神経可塑性の仕組みが確認されています。つまり、英語を繰り返し声に出して使うことで、脳の中に英語を使うための“道”がどんどん太くなるのです(神経可塑性とは?)。
「勉強」だけではダメな理由
日本の学校や塾では、テキストやテスト中心の勉強が重視されがちです。しかしその結果、「文法は説明できるけれど、実際に会話になると口が止まる」という子が多いのです。
これは、知識を“持っている”だけで、それを“使う”練習が不足しているからです。実際、日本の小学校英語教育に関する研究でも、「知識を覚えること」よりも「実際に使う練習」の重要性が指摘されています。
楽しいことが力になる
保護者の方からよくいただく声に「でも御校の授業は楽しそう。本当に教育になるのですか?」というものがあります。
答えは「はい、なります」。楽しいからこそ子どもは練習を続けられるのです。サッカーもピアノも、子どもが楽しければ自主的に練習します。嫌々やらされれば、長続きしません。
英語も同じ。ゲームやアクティビティの中で笑いながら英語を使えば、子どもは「もっとやりたい!」と自然に練習を続けます。楽しさは遊びではなく、学びを継続させるエンジンなのです。
同じように、保護者がつい「子どもを助けすぎる」ことで学びのチャンスを奪ってしまうことがあります。この点については、以前のブログ記事で詳しく紹介しています。
ロケットイングリッシュのアプローチ

ロケットイングリッシュでは、すべてのレッスンを「練習型」に設計しています。子どもたちはテキストに向かって黙々と勉強するのではなく、会話し、動き、英語を実際に使いながら学びます。
短期的なテストの点数を目標とするのではなく、将来どんな場面でも自信を持って使える「生きた英語力」を育てることを大切にしています。
保護者のみなさまへ
英語は算数や歴史のように「知識」を覚える科目ではありません。むしろ、音楽やスポーツと同じように「練習」して初めて力がつくものです。
「もっと勉強させた方がいいのでは」と思うかもしれませんが、練習をやめて勉強だけに偏ると、子どものやる気を失わせ、これまで積み重ねた成果を失ってしまう危険があります。
本当の教育とは、テストの点数だけではなく、人生で役立つスキルを育てること。そのために必要なのは、楽しく続けられる練習です。
多くの大人が「英語を勉強したけれど話せない」と感じる理由はシンプルです。勉強はしたけれど、練習が足りなかったからなのです。
ロケットイングリッシュでは、子どもたちが楽しく自然に練習を重ねることで、知識ではなく「使える英語力」を育てています。
「英語は勉強ではなく練習するもの」——この考え方を、ぜひお子さまの学びに取り入れてください。
ぜひ無料体験レッスンにお申し込みください。